DFTHP01

DFT水耕栽培プラント01号機

About

水耕栽培,それはプラント(植物)×プラント(生産施設)エンジニアリングを楽しめる一石二鳥な工作。 放置していても成果物(植物)がニョキニョキ育っていく様子は禁断の味がします。

なお,このページで述べている「DFT」は「Deep Flow Technique:湛液型水耕」のことで, 「Discrete Fourier Transformation:離散フーリエ変換」等ではありません,あしからず。

今回の装置のコンセプトは「室内でも運用できる堅牢性」です。 そのため,装置の外に配管が出ないような構造にしました。 箱(Astage製NFボックス)を単純にスタックしており, ポンプを使って水が上下の箱内を循環するようになっています。

箱の蓋に開けた穴×6に植物をセットできます。 ただ,植物が大きくなると葉や根が絡まるので, 穴は2~3ぐらいにして距離を離した方が良いかもしれません。

上の段の内部。底に2本塩ビ管(内径16mm)の継ぎ手が刺さってます。 片方(左下)は下段にあるポンプ吐出口と繋がっていて上段に給水する役割があり, もう片方(右上)は下段に排水する役割があります。 この継ぎ手がある程度の高さをもっているため上段の水位が一定になります。 継ぎ手の間には適当な大きさのパッキンをはさみこんでいます。

そもそも箱を二段組みにして水を循環させているのは,

  • 根に溶液を多く接触させる
  • 水の増減による水位の変化を抑える
  • 水に空気を含ませる
といった目的のためです。 1つ目については1段の箱の中にポンプを仕込んで水を循環させるだけでも達成できます。 2つ目が2段組みの大きなメリットで,植物にちょうど良い水位となる期間を長くできるため水の補給間隔が減ります。 3つ目はおまけ程度ですが,上段から水が落下する際に空気が水中に混ざるため水中の溶存酸素濃度が改善されます。

下段の箱はほぼ無加工ですがポンプの電源コードを逃がすために上部に切り欠きを設けています。 上段の塩ビ管挿入部から水漏れ等が発生しても下段で受け止めることができるようにしました。 ちなみにNFボックスの種類としては上段が#7(浅め)で下段が#11(深め)になっています。

下段の中にカミハタ製Rio+50をセットして内径12mmのホースで上段底の継ぎ手と繋いでいます。 ポンプの選定については箱の高さとポンプの最大揚程で決めました。 今回は箱の高さが20〜30cm程度だったので最大揚程40cmのものにしました。 ホースについてはポンプの吐出口経が13mmだったので1mm小さいものに決めました。 上段底側のホースを繋げる部分はAmazonで「PVCニップル」で検索すると安価で使いやすい物が見つけられると思います。

横から見るとこんな感じの箱をスタックしただけの外観で,下段の箱には穴などがないため水が漏洩しにくい構造になっています。 ただ,下段の水位を確認するためには上段の箱を持ち上げる必要がある点は少し不便です。 改良するなら水位計をつけたいですね。

成葉(果)物

かいわれ大根

簡単にできる植物代表。 ある程度の大きさになるまでは光を当てずに育てます。 実際のところ水耕栽培装置で栽培する必要がなく最後の写真のように容器に霧吹きで十分でした。

光に当てる前の状態

光に当てると緑色に

1箇所からとれる量はこれだけ

缶でも十分育ちます

バジル

生命力が強いハーブ。発芽率も高く丈夫に成長しました。 主にカプレーゼにして食べました。(バジルソースを作るのは面倒だったので)

スポンジに種を蒔いて発芽させました

装置に移して本葉が出た状態

これぐらい大きくなると葉が干渉します

セリ

スーパーで買ってきたセリの切った根を用いて再生させました。 意外と育ちますが古い部分が腐って溶液が汚れる点は微妙でした。

古い茎を突き破って新しいものが出てきます

あまり元気がないです

収穫量

To Be Continued

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